February 20, 2007

[まんがメモ] 「重機人間 ユンボル」と「優&魅衣」の道尾幸司

Posted by yoosee at 22:48 February 20, 2007
優&魅衣 去年の暮れに連続で連載開始された 「重機人間 ユンボル」。工事機械と融合した主人公を見るたびに思い出す漫画がある。 1983年から88年まで月刊少年ジャンプに連載されていた「優&魅衣」という漫画だ。

私はこの漫画がなぜか好きで家に全巻持っていたのだが、本編自体はナンセンスラブコメという感じでありユンボルとはまったく関係が無い。問題は漫画中に時々脈絡無く出現してはなぜか道を工事する変態、道尾幸司(みちおこうじ)その人である。

漫画中の本編でなにか事件が起こる。女性の金切り声が上がる。すると彼は「む、私の出番だ!」と立ち上がるのである。 漫画中の説明はこうだ。
彼の名は道尾幸司。普段は平凡な一市民だが、ひとたび事件が起きると道路工事をはじめる、 街でよく見かける変態である!
まぁそれだけの場面転換キャラなのだが、作者もよほど気に入ったのか、彼が主人公の外伝がつくられるまでになる。 しかもその二作目のストーリーは「ヨーロッパを牛耳る道路工事業者アスファルト伯爵が、 日本に眠るという工事力(こうじりょく)を狙って攻めてくる」なんていう、大変な展開になっている。 詳しい内容は習慣鷹羽 龍騎評論2解説 道尾幸司を読んでいただきたいが、 弟の清治(せいち)、父の発太(ほった)、母のローラと言う変態家族に加え、代々続く配管工ジョスイ(上水ですな)と言う「一連の道路工事を完結させる変態集団」が誕生する。 ここに加えて音速で失踪する幻の夜泣きソバと姿なき保険屋の奮闘あり、これが見事に爽快な活劇なのである。

確か最終巻に収録されていたと思うので、機会があれば是非ご一読あれ。えぇ、私はとても好きでしたよこれ。
[15:25] ホジホジくん: あ"あ"あ"あ"あ"あ"!! 一晩で5回もイかされるなんて初めてだ!! お金も
[17:31] 完全敗北しますたw: 6 万もらって即行でホテル連れ込まれた! そのまま洗ってないくっさい
[21:15] モジャ公: ドウテイだった俺ってむしろ勝ち組だったのなwww エ ロ い お 姉 さ

December 06, 2006

[まんがメモ] のだめカンタービレ

Posted by yoosee at 23:41 December 06, 2006
のだめカンタービレ(1)
4.5 (131レビュー)
のだめ」自体は漫画好きには数年前から知られた漫画だったのだが、昨今のTVドラマのヒットで一躍世間一般にも知れ渡るようになり、 まんがめもランキングでも笑ってしまうくらいの上位独占を続けていた。16冊で6500円程度ということもあって全巻大人買いした人も多かったのだろうが、話では1,600万部を越えたとか。非少年誌コミックではずば抜けているんじゃないだろうか。

さてのだめの面白さに関してはそこらで色々書かれているだろうからざっくり割愛。 ちょっと面白いと思ったのは、主人公であるはずの「のだめ」が自分視点で進む部分が殆んど無いというところ。物語はのだめの苦悩も含めて殆どが、指揮者を目指すもう一人の主人公、千秋真一の視点で進む。こういう形式は他にも無いではないが、多少珍しいかもしれない。

その千秋だが、元々がレディース誌ということもあってこれ以上ないほどの王子様キャラになってしまっている。 美形で、(音楽の)才能があり、努力家で、性格がいいとは言えない俺様キャラだけどのだめには心を開いていて(いわば典型的なツンデレ)つーのは乙女の妄想もどこまで行くのかという感じだ。料理の腕がいいというのも最近のモテる男トレンドだろうか。 それがあまり目立たないのは全般的に境遇が苦境続きなのと、基本的に自力で道を切り開いていくという姿がいいのだろう。

ちなみにこの手の「専門系大学生」漫画にはヒットが多い。最近のものでは芸術系を扱った 「はちクロ」や農学系の 「もやしもん」、多少古いが獣医学科の「動物のお医者さん 」、医学部漫画「 メディックス」などがある。と並べてみると、ヒット率が高い割にこの手の大学の専門性を扱った漫画は意外と少ない。誰か物理学科漫画や工学部漫画を書いてみませんかね? 原案強力くらいはしますよ。

[雑誌メモ] アフタヌーン 2007年1月号

Posted by yoosee at 22:52 December 06, 2006
アフタヌーン200701号 今月の付録は四季賞ミニ冊子。フィギュアは応募者全プレになったようでよかったよかった。

しかしどうもいまひとつ、今回はこれが面白かった!と言う漫画には欠ける感じが。 四季賞も勢いは感じるんだけどいまいちぐっとこなかった。 強いていえば神戸在住の人が好き放題書いている感が好感を持てる巨娘と、「もっけ」の本編じゃなくカラーページのネタの方かな。

December 04, 2006

[まんがメモ] へうげもの

Posted by yoosee at 23:18 December 04, 2006
へうげもの 1 (1)
5.0 (11レビュー)
元々、山田芳裕の漫画は絵柄がいまいち好きになれないのである。どれも似たような顔に見えるというのはともかくとしても、あのあまりに誇張された動きや表情がどうにも気持ちが悪い。しかしそれを差し置いても読ませてしまうパワーがこの人の漫画の魅力だろう。 特にこの「へうげもの」 (ひょうげもの、と発音する) には、デカスロン以上の気合いを感じる。

恥ずかしながら連載を見ている時には古田左介が後の古田織部であることを織部の官位を授かるところまで気づかなかったため、話の骨子がよくわからずに読んでいたのだが、そこを差し引いても戦国をこんなにポップに書いている話は他に類を見ない。♥をモチーフにした旗なんてものには、もう心がときめかずにはいられない。

その一方、古田の「粋」「侘寂」を求める心と、ここぞと言うと頃ではそうしたものより己の心意気に準じる姿がおちゃらけた話に一本筋を通している。 物語自体もしっかりと歴史の勉強と取材をした上で、それを砲丸投げのようにうっちゃるような小気味よさがいい。特に織田信長の壮絶な最後の描写は、明智光秀の清洌さとあいまって迫力満点である。

氏の前作「度胸星」のような中途半端な終わりかたにはなってほしくないと思うが、結構人気はあるようなので杞憂かもしれない。

[雑誌メモ] 週刊少年ジャンプで小畑新連載。エロで新境地?

Posted by yoosee at 11:42 December 04, 2006
今週から連載が始まった小畑+鷹野の「BLUE DRAGON ラルグラド」。エロ描画が一部で盛り上がっているようだけど、「剣と魔法の世界」「大きな力を秘めた少年」「彼(の力)と唯一交渉出来る女性」 「エロ」と言う様式は BASTARD! だよねぇ。ちなみにXBox360の同名ゲームとのタイアップらしい。ゲームのキャラクターデザインは鳥山明なのね。氏はもう長編は描けないんだろうか。

さて今週号の BLUE DRAGON を含め、これから三号連続で新連載開始。 武井宏之が戻ってくるのは嬉しいけど、武装錬金をきちんと終わらせてやってくれよ頼むから。 武井宏之と和月伸宏を間違えた!まぁ終わり方が半端だったのは一緒だけど、シャーマンキングの方はえらいダークな状態になって半打ち切りだったから、あれにけりをつけるのは難しそうかな(って実はどこかでもう終わってるんだろうか)。
新年1号(12/4発売)開始
「BLUE DRAGON ラルグラド」 原作:鷹野常雄 漫画:小畑健

新年2号(12/11発売)開始
「神力契約者(コントラクター)M&Y」 暁月あきら

新年3号(12/18発売)開始
「重機人間 ユンボル」 武井宏之
しかしこうして最近の傾向を見ると、新人を育てて人気漫画に仕立ててきた週刊少年ジャンプ方式はうまくいってないんじゃないか。 今人気のある連載はどれもかなり長期で引き伸ばされている雰囲気だし、しばらく前に始まった新人による新連載は大体が中途半端に終息。今回の新連載は大体がベテラン。暁月あきらはエロ漫画家だしなぁ。いや画力はあるんだろうし他の雑誌ではエロ・同人あがりなんて普通だから全然構わんけど、少年ジャンプ的にOKなのかなという気はした。
[23:37] 通りすがり: 武井宏之先生の前連載はシャーマンキングですよ。 武装錬金は和月先生
[14:33] yoosee: おお、思いっきり間違えた。

October 31, 2006

[雑誌メモ] ぷにぷにフィギュアとか付けんじゃねえよ - アフタヌーン 2006年12月号

Posted by yoosee at 01:09 October 31, 2006

だからフィギュア付ける予算があったら連載1本増やせと何度言ったら…。Bogus News でもネタにされてますがもうなんつうか来月も付くらしいですね。いらんちゅうの。

今号はヒストリエがひと段落付いたくらい。他の漫画も色々とひと段落付いているのがあるけど、あまり言及するようなことは無いな。ハトヨメ、お孫もふつう。
ラブヤンは本来の目的に立ち帰ったと思ったのにあんなんで終わっていいのかと。しかしあの手の器具は効果あるのかね。オースティンパワーズにも出てきてたなぁ。ハンズには「鼻矯正器具」と言う名のすごい洗濯バサミも1万円くらいで売っていたので、ああいうものの市場はあるんだろうなとは思う次第。あぁ、ビガーパンツ履いてたやつは大学の後輩にいた気がします。

新連載の呪街(JUGAI)はいい感じ。始めに読んだときは四季賞の読み切りかと思った連載だったんですね。今回みたいなじんわりダーク感を維持して続けて欲しいものです。


October 30, 2006

[雑誌メモ] ルフィーの一族がなんでもありになってきた今週の週刊少年ジャンプ

Posted by yoosee at 23:31 October 30, 2006

アニキの出現からして唐突かつあんなロギア系で「火」なんて強いのを出しちゃっていいのかよと思ったが、もう何でもありになってきた上にネタばれ的に情報を出したところからすると、世界政府篇が終わってここから先のストーリー展開に絡んでくるという伏線(いやあまり伏せてないけど)なのだろうなとつらつら思いながら立ち読み。

ナルトはなんか「修行」→「戦闘」→「修行」…の単なる繰り返しになりつつあるけど、しかも暁の目的がいまどき世界征服かよ、というのがだるいというかなんというか。まぁ単なる世界征服で終わらないんだろうなとは思いたいところだけど、尾獣の力云々やってるんだからもっとこう呪術方面に突っ走ってほしい気もしないでもないかなぁ。
まぁ修行と戦闘の繰り返しは割とジャンプの伝統でもあるわけで、BLEACHは言うまでもないとしてボーボボボ・ボーボボすらそういう流れなので仕方がないのであろうが。そういえばBLEACHは乙姫さんが簡単に騙されそうでハラハラしてしまいます。事象の拒絶という能力も嘘なのかなぁ。


October 27, 2006

[雑誌メモ] ムーの素

Posted by yoosee at 00:11 October 27, 2006
えの素トリビュート   えの素 1 (1) きたきたきたよエロの素。モーニング連載中のムーさんたちが、前回から「ムーの素」になってあっさりエロ化。噂では編集部でかなり厳しいエロ禁チェックがムーたちには入っていたらしいんだけど、ここに来て方針変更したのはえの素トリビュートの宣伝なんだろうか。

まぁなんでもいいけど、えの素はやっぱエログロナンセンスさがないとだめだよね。「○○屋ー」「へい」がまた見れてうれしい。

October 03, 2006

[ニュースメモ] 文化庁のメディア芸術100選だそうで…

Posted by yoosee at 00:15 October 03, 2006
スラムダンク (1) ジョジョの奇妙な冒険 (1) ドラゴンボール (巻1) 文化庁メディア芸術祭10周年企画アンケート日本のメディア芸術100選 結果発表

部門別: マンガ に限って 25位までを抜き出すと以下の通り。
  1. スラムダンク
  2. ジョジョの奇妙な冒険
  3. ドラゴンボール
  4. 鋼の錬金術師
  5. ドラえもん
  6. 火の鳥
  7. ブラックジャック
  8. 風の谷のナウシカ
  9. 蟲師
  10. DEATH NOTE
  11. ONE PIECE
  12. 寄生獣
  13. よつばと!
  14. のだめカンタビーレ
  15. AKIRA
  16. あずまんが大王
  17. 動物のお医者さん
  18. 幽遊白書
  19. MONSTER
  20. うしおととら
  21. HUNTER×HUNTER
  22. HELLSING
  23. 北斗の拳
  24. おおきく振りかぶって
  25. ベルセルク
うーん... 選定基準がさっぱり分からんね!

アフタヌーン掲載が多いことや女性向けマンガがほぼ無いこと、全体的なランキング傾向を見るに、明らかに選定者やアンケート母集団が偏ってるよな。その割に士郎正宗が入ってこないのはちょっと不思議。こないだ30周年を迎えたこち亀は40位。

いやま、マンガやアニメのランキングなんて大した意味を持たないから適当でいいと思うんで、こういうのもいいんじゃないでしょうか。 上位のあたりはメディア芸術云々はおいといて人気と質的には順当な気はします。

これをネタに「オレ的マンガトップ10」くらいを書くのが流行ったりするだろうか。 私もトップ10を選んでみたい気がするけど、まぁそのうち。

October 01, 2006

[まんがメモ] 漫画におけるサラリーマンのシンデレラストーリーパターン

Posted by yoosee at 17:01 October 01, 2006
ふと思った島耕作と浜崎伝助の相似点
島:道を歩いていると女が寄ってくる
浜崎:海沿いにいると釣り好きのおっさんがよってくる

島:セックスすると相手は大抵偉い人の愛人だったり弧度もだったりなんだりする
浜崎:釣りをすると相手は大抵偉い人だったりなんだりする
プライベートでの行動が仕事に大きな影響をあたえてしまうというのが相似点。

そういえばサラリーマン金太郎もわりとそういう傾向があるよね。「何気なく仲良くなった人が実はすごい偉い人」と言うパターンはある意味、サラリーマンにとってのシンデレラストーリーなのかもしれない。

それと「出世にこだわらない」と言うのもある意味でのドリーム設定として受けてるのかな。島はそれでもなんの業績があったかよくわからない間に常務までなっちゃったわけだけど。