[まんがメモ] リトル・フォレスト - 田舎という贅沢
Posted by yoosee at 23:38 August 03, 2006
最近話題になっているらしい、
分裂勘違い劇場: ワーキングプアのNHK特集で取材された秋田県仙北町出身の友人と今日、昼飯を食いました
を読んで始めに思い出したのが五十嵐 大介の「 リトル・フォレスト」だった。スローフードやLOHASなどという言葉があるが、この漫画で生き生きとえがかれる田舎の自然と人と食はそんな単語で表されるようなものでは無く、食べることで命が体の中を通り抜け、循環していくという当り前の事を語っている。土の上で生活し、土から生まれたものを食べる幸せをこんなに素直に伝えてくれる話もないのではなかろうか。田舎の暮らしに豊かさを感じられないと言う人には、とにかく一度読んでいただきたい。 ただ漫画自体は、 2巻でやや中途半端な終わりかたをしているのが残念だ。
ところで、それじゃ田舎が都会より豊かかというとやはりそんなわけでもなく、小さな村ならば医者不足や若い人の流出による過疎、10万人以下程度の地方小都市では不景気に起因する失業や倒産の問題もよく耳にする。NHKが取り上げる程悲惨ではないが、田舎には田舎の良さと苦労がある、と言う極普通の結論になるのではなかろうかと、田舎を出て今東京で暮らしている私などは思うのだが、どうか。
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