December 06, 2006
[まんがメモ] のだめカンタービレ
Posted by yoosee at 23:41 December 06, 2006
(131レビュー)
「のだめ」自体は漫画好きには数年前から知られた漫画だったのだが、昨今のTVドラマのヒットで一躍世間一般にも知れ渡るようになり、
まんがめもランキングでも笑ってしまうくらいの上位独占を続けていた。16冊で6500円程度ということもあって全巻大人買いした人も多かったのだろうが、話では1,600万部を越えたとか。非少年誌コミックではずば抜けているんじゃないだろうか。
さてのだめの面白さに関してはそこらで色々書かれているだろうからざっくり割愛。
ちょっと面白いと思ったのは、主人公であるはずの「のだめ」が自分視点で進む部分が殆んど無いというところ。物語はのだめの苦悩も含めて殆どが、指揮者を目指すもう一人の主人公、千秋真一の視点で進む。こういう形式は他にも無いではないが、多少珍しいかもしれない。
その千秋だが、元々がレディース誌ということもあってこれ以上ないほどの王子様キャラになってしまっている。
美形で、(音楽の)才能があり、努力家で、性格がいいとは言えない俺様キャラだけどのだめには心を開いていて(いわば典型的なツンデレ)つーのは乙女の妄想もどこまで行くのかという感じだ。料理の腕がいいというのも最近のモテる男トレンドだろうか。
それがあまり目立たないのは全般的に境遇が苦境続きなのと、基本的に自力で道を切り開いていくという姿がいいのだろう。
ちなみにこの手の「専門系大学生」漫画にはヒットが多い。最近のものでは芸術系を扱った
「はちクロ」や農学系の
「もやしもん」、多少古いが獣医学科の「動物のお医者さん
」、医学部漫画「 メディックス」などがある。と並べてみると、ヒット率が高い割にこの手の大学の専門性を扱った漫画は意外と少ない。誰か物理学科漫画や工学部漫画を書いてみませんかね? 原案強力くらいはしますよ。
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[雑誌メモ] アフタヌーン 2007年1月号
Posted by yoosee at 22:52 December 06, 2006
今月の付録は四季賞ミニ冊子。フィギュアは応募者全プレになったようでよかったよかった。
しかしどうもいまひとつ、今回はこれが面白かった!と言う漫画には欠ける感じが。
四季賞も勢いは感じるんだけどいまいちぐっとこなかった。
強いていえば神戸在住の人が好き放題書いている感が好感を持てる巨娘と、「もっけ」の本編じゃなくカラーページのネタの方かな。
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December 04, 2006
[まんがメモ] へうげもの
Posted by yoosee at 23:18 December 04, 2006
(11レビュー)
元々、山田芳裕の漫画は絵柄がいまいち好きになれないのである。どれも似たような顔に見えるというのはともかくとしても、あのあまりに誇張された動きや表情がどうにも気持ちが悪い。しかしそれを差し置いても読ませてしまうパワーがこの人の漫画の魅力だろう。
特にこの「へうげもの」 (ひょうげもの、と発音する) には、デカスロン以上の気合いを感じる。
恥ずかしながら連載を見ている時には古田左介が後の古田織部であることを織部の官位を授かるところまで気づかなかったため、話の骨子がよくわからずに読んでいたのだが、そこを差し引いても戦国をこんなにポップに書いている話は他に類を見ない。♥をモチーフにした旗なんてものには、もう心がときめかずにはいられない。
その一方、古田の「粋」「侘寂」を求める心と、ここぞと言うと頃ではそうしたものより己の心意気に準じる姿がおちゃらけた話に一本筋を通している。
物語自体もしっかりと歴史の勉強と取材をした上で、それを砲丸投げのようにうっちゃるような小気味よさがいい。特に織田信長の壮絶な最後の描写は、明智光秀の清洌さとあいまって迫力満点である。
氏の前作「度胸星」のような中途半端な終わりかたにはなってほしくないと思うが、結構人気はあるようなので杞憂かもしれない。
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[雑誌メモ] 週刊少年ジャンプで小畑新連載。エロで新境地?
Posted by yoosee at 11:42 December 04, 2006
今週から連載が始まった小畑+鷹野の「BLUE DRAGON ラルグラド」。エロ描画が一部で盛り上がっているようだけど、「剣と魔法の世界」「大きな力を秘めた少年」「彼(の力)と唯一交渉出来る女性」 「エロ」と言う様式は BASTARD! だよねぇ。ちなみにXBox360の同名ゲームとのタイアップらしい。ゲームのキャラクターデザインは鳥山明なのね。氏はもう長編は描けないんだろうか。
さて今週号の BLUE DRAGON を含め、これから三号連続で新連載開始。
武井宏之が戻ってくるのは嬉しいけど、武装錬金をきちんと終わらせてやってくれよ頼むから。
武井宏之と和月伸宏を間違えた!まぁ終わり方が半端だったのは一緒だけど、シャーマンキングの方はえらいダークな状態になって半打ち切りだったから、あれにけりをつけるのは難しそうかな(って実はどこかでもう終わってるんだろうか)。
新年1号(12/4発売)開始
「BLUE DRAGON ラルグラド」 原作:鷹野常雄 漫画:小畑健
新年2号(12/11発売)開始
「神力契約者(コントラクター)M&Y」 暁月あきら
新年3号(12/18発売)開始
「重機人間 ユンボル」 武井宏之
しかしこうして最近の傾向を見ると、新人を育てて人気漫画に仕立ててきた週刊少年ジャンプ方式はうまくいってないんじゃないか。
今人気のある連載はどれもかなり長期で引き伸ばされている雰囲気だし、しばらく前に始まった新人による新連載は大体が中途半端に終息。今回の新連載は大体がベテラン。暁月あきらはエロ漫画家だしなぁ。いや画力はあるんだろうし他の雑誌ではエロ・同人あがりなんて普通だから全然構わんけど、少年ジャンプ的にOKなのかなという気はした。
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